作家志望の不定期ブログです。
無色の翼、鳥は何処に向かうのか?
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メアのゆりかご ~白昼夢の座談会~
2012-10-27-Sat  CATEGORY: 小説:メアのゆりかご
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・Prologue
・第一夜 白夜の世界
・第二夜 異世界の現実
・第三夜 届かない想い
・第四夜 絶望と覚醒
・第五夜 友と共に生き延びるために
・第六夜 夢の最果てで
・第七夜 忘却に潜む闇
・第八夜 愛ゆえに
・非現実の座談会
・第九夜 瞳
・第十夜 真城礼夢
・第十一夜 絶望
・第十二夜 心愛
・第十三夜 絶対の意志は朝日よりも眩しく
・第十四夜 太陽のように
・第十五夜 夢の終わり



メアのゆりかご
Epilogue



夜闇を駆逐する果てしなき蒼。
大地を焼き照らす鮮烈なる紅。
遥かなる朝空を覆う優しき白。
始まりを告げる大いなる黄金。

夜に終焉をもたらすのは朝日ではない。夜明け前の数十分は、果てしなき蒼が世界を埋め尽くす。ブルーアワーとも呼ばれる薄明の時間だ。漆黒の闇は遥かな蒼によって駆逐されていく。

蒼く澄んだ空の後には、地平を鮮烈な紅が線を引く。まるで燃え盛る炎のように地平線を焼き、蒼はいつしか白光へと変わり、空は優しき乳白色に染まる。

そして、ようやく黄金の太陽が昇り、夜の終わりを告げる。
夜の終焉を見守りながら、私は川沿いのランニングロードを走り続けていた。こうして朝日を見ながら走るのは私の日課だったが、心はどこかここにあらずだった。

あの夢幻界での戦いから一週間が経った。
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第十五夜 夢の終わり
2012-09-23-Sun  CATEGORY: 小説:メアのゆりかご
・Prologue
・第一夜 白夜の世界
・第二夜 異世界の現実
・第三夜 届かない想い
・第四夜 絶望と覚醒
・第五夜 友と共に生き延びるために
・第六夜 夢の最果てで
・第七夜 忘却に潜む闇
・第八夜 愛ゆえに
・非現実の座談会
・第九夜 瞳
・第十夜 真城礼夢
・第十一夜 絶望
・第十二夜 心愛
・第十三夜 絶対の意志は朝日よりも眩しく
・第十四夜 太陽のように



メアのゆりかご
第十五夜 夢の終わり



「むぅ……、やってやったよ、小夜子……」

全ての想いを込めた一撃を放った音緒は満足そうな笑みを浮かべ、そして、そのまま彼女は力尽きた。意識を失った彼女を二人の師匠が優しく支えた。

これは一発勝負だった。
悪夢王を斬ることが出来たからよかったが、外れていれば全てはお終いだった。

いかに幾度となく想い描いた英雄のイメージであっても、世界一つを斬り裂くようなイメージを固定するのは難しかった。更にイメージを形成する精神力にも限界があり、音緒は初めから一撃しか放てないとわかっていた。それをナイトメア領域最深部からメイアーハザードに命中させなければいけない。

勝負は本当に紙一重であり、あれはまさに乾坤一擲の一撃だった。
運命を賭けた一撃であり、天地を引き裂くという神話のような一撃であり、不破音緒の全ての想いを込めた一撃。

「……お疲れ様、音緒。本当によくやったわ……」


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第十四夜 太陽のように
2012-09-05-Wed  CATEGORY: 小説:メアのゆりかご
・Prologue
・第一夜 白夜の世界
・第二夜 異世界の現実
・第三夜 届かない想い
・第四夜 絶望と覚醒
・第五夜 友と共に生き延びるために
・第六夜 夢の最果てで
・第七夜 忘却に潜む闇
・第八夜 愛ゆえに
・非現実の座談会
・第九夜 瞳
・第十夜 真城礼夢
・第十一夜 絶望
・第十二夜 心愛
・第十三夜 絶対の意志は朝日よりも眩しく



メアのゆりかご
第十四夜 太陽のように



それは暗い記憶の断片にある殺人方法の一つだった。
いかにして、あの圧倒的な暴力を振るう男を殺せるか。
親戚の男に虐げられていた幼き日のレオノーラは、そればかりを考えていた。

空想の中での殺人、それだけが理不尽な境遇の中で出来る唯一の慰めだった。だが、もちろん力ずくで勝てるとは想像の中でも出来なかった。殴られ、蹴られ続ける日々の中で力の差は、文字どおり痛感させられていた。
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第十三夜 絶対の意志は朝日よりも眩しく
2012-07-30-Mon  CATEGORY: 小説:メアのゆりかご
・Prologue
・第一夜 白夜の世界
・第二夜 異世界の現実
・第三夜 届かない想い
・第四夜 絶望と覚醒
・第五夜 友と共に生き延びるために
・第六夜 夢の最果てで
・第七夜 忘却に潜む闇
・第八夜 愛ゆえに
・非現実の座談会
・第九夜 瞳
・第十夜 真城礼夢
・第十一夜 絶望
・第十二夜 心愛



メアのゆりかご
第十三夜 絶対の意志は朝日よりも眩しく



心を蹂躙する漆黒の闇。
遥かなる夢幻の海底に存在する汚辱の澱み。
夢見る全ての存在の負の感情が沈殿した悪夢達の故郷、ナイトメア領域。

不破音緒が堕ちたのは、そんな永遠の闇に閉ざされた場所だった。視覚は暗闇に遮られ、嗅覚は腐臭に麻痺し、触覚は泥に包まれたような感覚に惑わされている。五感がほとんど役に立たない。粘着質のある液体の中に沈んでいるようだった。
ただそこにいるだけで溺れるような苦しみが襲ってくる。ナイトメア領域に沈殿する負の感情が音緒の心の中に入り込んでくる。

不安。恐怖。苦悩。孤独。無念。恥辱。絶望。後悔。悲哀。不満。憎悪。憤怒。嫌悪。嫉妬。軽蔑。羨望。空虚。陰鬱。葛藤。劣等感。罪悪感。

数え切れない負の感情の大群。もはや言語化が出来ないほど複雑な感情の数々。誰もが目を背けたくなるような地獄のような苦痛だ。


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